本村は豪雪等の気象条件や防災上の観点から、昔ながらの茅葺屋根の民家は絶滅し、木材の外壁もごくわずかしか残っておらず、
現在はほとんどの家屋がトタン屋根や新建材の外壁となってしまいました。かつての貧しい山村のイメージからの脱却を図り、
少しでも都会的で便利な生活に近付くよう、村民、行政とも近代的な建築様式を導入してきたため、観光客の求める「秘境」や「ひなびた温泉地」という風情からはかけ離れてしまった感があります。村では平成14年に景観条例「美しい檜枝岐村をつくる条例」を制定し、村民の理解と協力により民家や車庫等の屋根色の統一を進めてきましたが、100%統一には至っていません。小さい村だけに、公共施設のみならず民家についても、色や建築様式を統一することにより、美しい景観の創出が可能と思われます。
しかし、観光地として魅力のある景観の創出は重要であると同時に、村民が快適に暮らせる機能を完備しなくてはなりません。
また、雪に対する耐久性や改築費用、維持経費等を考慮すると、一概に木造化を推進するのは難しいものがあります。さらに、民家など個人の建物に
ついては、強制されるべきものではないため、村民の理解と協力を得ることが第一の課題となります。
これまで整備してきた公共施設においては、一部木材を使用するなど心掛けてはきましたが、統一感に欠ける感は否めません。今後改修等を実施する場合は
「檜枝岐のイメージ」に準ずると同時に、村民の利便性、維持経費の抑制を熟慮する必要がありま。。
■「檜枝岐のイメージ」の確立
1、村民と充分に話し合った上で、村民と行政の総意のもとに「檜枝岐のイメージ」の確立を目指し、長期的な景観形成計画の策定及び景観条例等の
見直しを進めます。
■景観形成の向上
1、桜などの花の名所や並木等による癒しの景観づくりを推進します。
2、屋根色の統一の徹底を図るとともに、景観形成に対する支援制度の整備について検討します。
■村民の理解協力
1、景観形成に関する村民の理解と協力を得るため、啓発と情報提供に努めます。
2、耕作放棄地をなくし、花を植えるなどの小さいことから景観美化を図ります。